当事業所では、ノーコード開発ツール「kintone」を活用したIT環境構築のサービスを提供しております。
ここでは、当事業所における「kintoneに関する考え方やアプローチ方法」を紹介します。
ノーコード開発ツール「kintone」
ノーコード開発ツールとは
ノーコード開発ツールとは、「あらかじめ用意された大量の部品」を取り扱うイメージで、それら部品を視覚的な操作で組み合わせていくことでIT環境(※「システム」や「アプリ」とも)を構築出来るITツールです。
一般的に、ノーコード開発ツールによるIT環境構築は「プログラミング知識」や「データベース知識」がなくても対応可能とされています。しかし実際のところは、そういったIT知識(ITリテラシー)がない人間が作り込むと「応用が利かない低品質のシステム」が出来上がってしまうことがほとんどです。つまり必ずしも「誰でも簡単に取扱うことが出来るツール」ではありません。
ただし、それは「安易なノーコード開発ツール利用は正しいとは限らない」という意味であり、正しい知識を持った専門家が「経営全体の観点」や「中長期の観点」も含めた正しいアプローチで活用することで、中小企業の事業者さまにとって非常に有用なIT環境を構築することが可能となります。
「kintone」とは
「kintone」とは、サイボウズ株式会社が提供する、日本で最も有名なノーコード開発ツールの一つです。
ノーコード開発ツールとしての歴史が長く、多くの企業の導入実績があることから、全体的に機能が洗練されています。
当事業所が「kintone」を採用する理由
下記にて、いくつかの主要なノーコード開発ツールの比較表を紹介します。当事業所としては、2024年現在は「kintone」及び「AppSheet(Google Workspaceサービスの1つ)」の取扱に対応しています。
ツール名 | 総評 | 解説&当事業所所見 |
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kintone | ノーコード開発ツールとしての歴史が長く、多くの企業の導入実績があることから、全体的に機能が洗練されている。 | |
AppSheet ※Google Workspace | Google Workspace有償プランの契約にて扱うことが出来るノーコード開発ツール。Google Workspaceを最大限活用したIT環境を構築する場合においては、その相乗効果(親和性)から非常に有用。ただし2024年現在「英語」ベースであるため、人によっては取り扱うにあたりアレルギー反応が出る可能性がある。 | |
他社製品A | kintoneと比較すると、「各項目の設定作業」において「直感的」に実施出来るとは言い難い点がある。また、「蓄積したデータを元にグラフを生成する」という点において難あり(ほぼ不可能)である。 | |
他社製品B | kintone等と比較すると比較的歴史が浅いノーコード開発ツール。そのため、全体的に「発展途上」の印象がある(特に「アプリ間のデータ集計」が出来ないなど)。逆に言うと「他のノーコード開発ツールが苦手な点を今後カバーしていく可能性がある」という期待が出来なくもない。 |
当事業所の開発スタンス
ここでは、当事業所が事業者さまのIT環境構築を「kintone」で請け負う場合の、その対応スタンスを紹介します。
「シンプルイズベスト」の徹底
当事業所が提供するサービス全てに共通するスタンスですが、「複雑なIT環境を構築する」ということはいたしません。可能な限り「シンプル」を追求し、結果として「誰にでも理解出来る/誰にでも扱うことが出来るIT環境」の構築を実現させます。
これは、当事業所としては「経営全体観点」及び「中長期観点」の元に、「事業者さまが無理なく長く扱うことが出来るIT環境の構築」を重視しているためです。
「kintoneの苦手分野」への適切な対処
kintoneは、必ずしも「何でも実現出来る魔法のようなツール」ではありません。つまり、kintoneにも「苦手分野」が存在します。
一部のIT業者には、そういった「kintoneの苦手分野」についても無理やりkintoneでの開発を請け負った上で高額な開発費用を請求するという方々もいるようです(こういった開発は一般的に高額になることが多い)。つまり、「対応することが非現実的にも関わらず無理やり対応し、高額の報酬を請求する」というやり方です。
しかし、当事業所は「kintone以外の身近なITツールの活用」や「無理にITツールに頼らない方法」など、幅広な提案を可能としております。kintoneに縛られずに総合的な対応が可能であることから、事業者さまに対して「現実的」かつ「適正コスト」によるIT環境構築という価値を提供することが出来ます。
使用プラグインは当事業所が厳選
kintoneだけでは、案外「まともなIT環境」は構築出来なかったりします。
どういうことかと言うと、kintoneサービスを提供するサイボウズ株式会社以外の沢山のIT業者が、「プラグイン」と呼ばれる追加機能を開発・提供しており、それらの追加機能を適切に組み合わせて活用することで、ようやく「まともに使えるIT環境」を構築することが可能となっています(※)。
※「kintone単体がITツールとして低品質」という意味ではなく、「kintoneがある種のITプラットフォームとなっており、沢山のIT業者と共に一体的にサービスが提供されている」というイメージ
ここでお気づきの方もいらっしゃるかもしれませんが、kintoneを活用したIT環境構築においては、「どういったプラグインを活用していくか」を適切に把握しているかどうかが非常に重要となります。
当事業所では、前述の通り「経営全体観点」及び「中長期観点」の元に、「事業者さまが無理なく長く扱うことが出来るIT環境の構築」を重視しており、そのスタンスを元に「こういったプラグインは活用すべきではない/すべきである」といった判断を実施することが可能です。