「事業承継」の準備で意外と忘れられている「データ整理」の話

「事業承継」と聞いて、多くの経営者がまず思い浮かべるのは「株式」「財産」「税金」といった話題ではないでしょうか?確かに、それらは大切です。でも実はもう一つ、意外と忘れられている「資産」 があります。
それが、「会社のデータ」という資産です。
沢山、準備することがある事業承継問題ですが、この「会社のデータ」問題を忘れてはいませんでしょうか。
目次
社長のパソコンにしかない重要データ
中小企業ではよくある話ですが、社長のパソコンの中には、長年の取引データや見積書、契約書、写真、社内資料などがびっしり詰まっています。
それを「いつか息子や後継者に渡そう」と思っていても、いざという時に、こういうことが起きがちです。
- どこに何があるのかわからない
- ファイル名がバラバラで検索できない
- 社員も触ってはいけない雰囲気
- そもそもフォルダ構成が本人仕様
- それどころか、社長自体、自分のパソコンの中身がよく分かっていない
結果として、会社の知恵や歴史が、パソコンの中で迷子になってしまうこととなります。

「金融資産」は整理される。でも「情報資産」は?
税理士や銀行は、金融資産の整理をサポートしてくれます。
でも、データ資産の整理 については、誰も手を差し伸べてくれません。
社長の頭の中やパソコンの中にある「情報資産」は、まさに経営そのものを支える「見えない財産」。それをどうやって次の世代につなぐか――ここが、事業承継における盲点 になっているのです。
データ整理=「引き継ぎやすい会社」に変えること
データ整理というと、「ただの片付け」と思われがちです。でも実際には、こんな変化が起きます。
- 後継者がすぐに状況を把握できる
- 社員同士で情報を共有しやすくなる
- 外注先・顧問とのやりとりがスムーズになる
- 「この会社は整理されている」と信頼が増す
つまり、データ整理とは「引き継がれやすい会社」を作るための仕組みづくり なのです。
まとめ
データ整理は「経営の見える化」です。「パソコンをきれいにする」以上の意味を持ちます。
次の世代が安心して引き継げる会社に変えるために、データ整理に取り組んでみましょう。
プロへ相談してみたい方へ
とはいっても、何をすればいいか分からない、とお考えの方は、当事業所の「データ整理/フォルダ整理コンサルティング」サービスをご活用ください。

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